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クレジットカード決済付き請求書とは?仕組みとメリットデメリットを徹底解説!

業務改善

クレジットカード決済付き請求書が発行できることをご存知ですか?
取引先が請求書の支払いをクレジットカードで簡単に行える便利な仕組みです。請求書に記載された決済リンクやQRコードを使えば、振込先の入力や銀行手続きなしでオンライン決済が完了します。

クレジットカード決済付き請求書を導入することで、支払いの迅速化キャッシュフローの改善が期待できるだけでなく、取引先にとってもカードポイントやマイルが貯まるというメリットがあります。デジタル化が進む現代において、特に中小企業やフリーランスが効率的な請求管理を行うための新しい手段として注目されています。

本記事では、クレジットカード決済付き請求書の仕組みやメリット、導入の手順をわかりやすく解説します。

1.クレジットカード決済付き請求書とは?

クレジットカード決済付き請求書とは、取引先が請求書を受け取った際に、その支払いをクレジットカードで完了できる仕組みを組み込んだ請求書を指します。この請求書には通常、専用の決済リンクQRコードが付与されており、取引先はそれを使ってオンライン決済を簡単に行うことができるのです。

従来、請求書支払いの主流は銀行振込ですが、この形式では取引先が振込先情報を確認し、銀行窓口やオンラインバンキングで手続きを行う必要がありました。一方で、クレジットカード決済付き請求書はこの手間を省き、迅速かつスムーズな支払い体験を提供します。さらに、発行者側も請求書にこの機能を追加するだけで簡単に導入できるため、利用のハードルは低いといえます。

クレジットカード決済付き請求書は、特にキャッシュフローを重視する中小企業や、業務効率化を求めるフリーランス、さらには顧客満足度向上を目指すBtoBビジネスなど、幅広い業種において注目されています。

 

2.クレジットカード決済付き請求書の仕組み

クレジットカード決済付き請求書の仕組みは非常にシンプルです。請求書に記載された決済リンクQRコードを利用し、取引先がクレジットカード情報を入力するだけで支払いを完了できます。

クレジットカード決済付き請求書を運用するには専用のサービスを活用するのが一般的です。例えばSquareやSTORESなどのサービスは、決済リンクやQRコードを自動生成し簡単に請求書に組み込むことができます。これにより、請求書の作成から送付、支払い確認、入金管理までのプロセスが一元化されます。

以下に、クレジットカード決済付き請求書の発行から利用までの一般的な流れをまとめました。

ステップ 内容
1. 請求書の発行 クレジットカード決済機能が組み込まれた請求書を作成。
└決済リンクやQRコードが自動生成されます。
2. 請求書の送付 請求書をメールやPDF、紙媒体で取引先に送付。
3. 取引先が支払いを実行 取引先はリンクまたはQRコードを使用してクレジットカードで支払いを完了します。
4. 支払い確認 支払いが完了すると通知が送られ、発行者がリアルタイムで状況を確認可能。
5. 資金の入金 サービス提供会社を通じて、発行者の銀行口座に資金が振り込まれます。

この仕組みにより、取引先と発行者の両方が迅速かつ効率的に取引を進められる点が最大の魅力です。

3.クレジットカード決済付き請求書を導入するメリットとデメリット

クレジットカード決済付き請求書を導入することで、取引の効率化や顧客満足度向上といった多くのメリットを享受できます。しかし、一方でデメリットも存在するため、導入前にその両面を理解しておくことが重要です。

この章では発行者と取引先それぞれの立場から見たメリット・デメリットをご説明します。

(1)発行者にとってのメリット

  1. 支払いの迅速化
    • 振込を待つ必要がなく支払いが即時に完了されるため、入金までの時間が短縮されます。
  2. キャッシュフローの改善
    • 資金回収が迅速になることで、運転資金に余裕を持たせることができます。
  3. 経理業務の効率化
    • 入金確認が自動化され、未払いの追跡や確認作業をシステムが代行します。
  4. 支払い遅延のリスク軽減
    • 簡便な支払い方法により、取引先の支払い忘れや遅延が減少します。

(2)発行者にとってのデメリット

  1. 決済手数料が発生する
    • サービス提供会社によりますが、一般的に取引額の2~5%程度の手数料が発生するため薄利多売のビジネスでは負担が大きくなる可能性があります。
  2. 顧客との合意が必要
    • クレジットカード決済を利用するには、取引先がカード決済に同意する必要があり、一部の顧客には受け入れられない場合もあります。
  3. システム依存のリスク
    • クレジットカード決済を提供するシステムや決済代行会社が障害を起こした場合、支払い処理に遅れが生じるリスクがあります。

(3)取引先にとってのメリット

  1. 手間の削減
    • 振込先情報の入力や銀行訪問が不要で、簡単な操作で支払いが完了します。
  2. クレジットカードポイントの獲得
    • 支払い金額に応じたポイントやマイルが付与されるため、取引先にとっても実質的なメリットがあります。
  3. 柔軟な支払い方法
    • 分割払いやリボ払いが利用できるため、資金計画を柔軟に調整できます。

(4)取引先にとってのデメリット

  1. 支払い限度額の影響
    • クレジットカードの利用限度額により、高額取引では支払いができない場合があります。
  2. 手数料負担が発生する可能性
    • 一部の取引では手数料を取引先が負担する場合があり、それが不満につながる場合があります。
  3. セキュリティ懸念
    • クレジットカード情報を入力することに不安を感じる取引先も存在します。信頼性の高いサービスを使用することでこのリスクを軽減できます。

項目 発行者側の
メリット
発行者側の
デメリット
取引先側の
メリット
取引先側の
デメリット
支払いの迅速化 入金スピードが向上し、資金回収が早まる 簡単な操作で即時支払いが可能
コスト負担
(決済手数料)
決済手数料が2〜5%程度発生する 手数料を取引先側に転嫁される場合がある
柔軟な
支払い方法
分割払いやリボ払いが利用できる 高額取引の場合、限度額に影響する可能性がある
ポイントや
マイルの獲得
クレジットカード特典を活用できる
セキュリティ セキュアなシステムにより信用を維持できる システム障害やセキュリティリスクが発生する可能性がある 安全性が確保されている場合、安心して取引可能 カード情報入力に不安を感じる顧客もいる

クレジットカード決済付き請求書は多くの利点がある一方で、手数料や取引先への対応に注意が必要です。デメリットを把握した上で導入するサービスを慎重に選ぶことで、効率的な運用を実現できます。

 

取引先によっては従来の銀行振込対応の請求書を発行するなど、自社にとってベストな使い方をすることでより効率的な事業運営を行うことができます。

 

4.クレジットカード決済付き請求書発行可能サービス 比較表

メリット・デメリットがわかったところで、どのサービスを利用するのが自社にとってベストなんでしょうか。

ここでは経営改善ラボおすすめのクレジットカード決済付き請求書を発行できるサービスを5つ紹介します。下記に記載する導入コストや月額料金はあくまでもクレジットカード決済機能を利用するにあたっての費用ですので、サービス自体を利用するには別途費用がかかる場合がある点に注意してください。

サービス名 導入
コスト
月額
料金
手数料 入金
サイクル
取引先の
支払い方法
クレジットカード
対応ブランド
Square 請求書決済 無料 無料 3.25% 最短
翌営業日
クレジットカード Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
マネーフォワード クラウド請求書 無料 無料 1.8% 2回締め
15日・末日払い
クレジットカード、銀行振込 Visa、Mastercard、JCB
STORES 決済 (旧:Coiney) 無料 無料 3.24% 最短
翌営業日
クレジットカード Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
請求QUICK 無料 無料 2.24% 3回締め
3回払い
クレジットカード、銀行振込 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club
MakeLeaps 無料 無料 2.8%~3.6% 最短
5営業日
クレジットカード、銀行振込 Visa、Mastercard、American Express、JCB

上記は主にクレジットカード決済機能にフォーカスして比較していますが、それぞれ異なる特徴を持っていますので、オンライン上で請求書を作成するにあたりどのサービスが自社にとってベストなのかよく検討しておくことが大切です。

初期費用や月額費用を抑えたい方はSquareSTORES 決済 (旧:Coiney)、バックオフィス全般をクラウド化したい事業者はマネーフォワードがおすすめです。

 

5.クレジットカード決済付き請求書発行可能サービス 5選

ここからは、比較表に記載の各社の特徴を簡単にまとめてみました。
下記内容はクレジットカード決済機能にフォーカスした説明ですのでサービス全般の詳細が知りたい方は公式サイトをご確認ください。

(1)Square 請求書決済



Squareは、クレジットカード決済、POSシステム、オンライン決済など、多岐にわたる決済ソリューションを提供しており、Squareの主力製品であるカードリーダーやオンラインストア機能は、実店舗やECサイト運営者を中心に広く利用されています。

その中でもSquare請求書決済は、請求書をオンラインで作成・送付し、取引先がクレジットカードで支払いを完了できる機能に特化したものです。中小企業が効率的に請求業務を行い、顧客に柔軟な支払い方法を提供するための理想的なツールといえるでしょう。

運営会社 Square株式会社
対象事業者 フリーランス、個人事業主、中小企業など、幅広い業種・規模の事業者
手数料 3.25%(請求書決済時)
対応支払い方法 クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover)
入金までのスピード 最短翌営業日(三井住友銀行・みずほ銀行の口座をSquare アカウントに登録している場合)
※その他の金融機関の場合は水曜日締め金曜日払い
必要書類 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)、銀行口座情報
Squareに登録すれば、請求書作成や支払い管理がすぐに始められます。簡単な手続きで顧客に柔軟な支払い方法を提供できるので、まずはSquareに無料登録して新しい決済体験を始めましょう。

 

(2)マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワード クラウド請求書は、マネーフォワード株式会社が提供する「マネーフォワード クラウド」シリーズの一部で、請求書業務を効率化するためのクラウドサービスです。
このサービスを利用すれば、請求書を簡単に作成し、PDF形式で送付したり、郵送代行を依頼することも可能です。また、送付後のステータスをリアルタイムで確認できるため、未払いの請求書の追跡も効率的に行えます。

特に注目すべきは、カード決済機能です。この機能を利用することで、取引先が請求書を受け取った後、オンライン上で簡単にクレジットカードを使って支払いができます。カード決済機能は有料プランに加入すればすぐに利用可能で、設定もシンプルです。

運営会社 株式会社マネーフォワード
対象事業者 個人事業主から中小企業、大企業まで幅広く対応
手数料 - クレジットカード決済手数料:1.8%(Visa、Mastercard、JCB)
- マネーフォワード Pay for Business ウォレット払い:1.5%
- 振込手数料:1回の入金につき200円(税抜)
対応支払い方法 - クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB)
- マネーフォワード Pay for Business ウォレット払い
入金までのスピード 入金サイクルは月2回:
15日締め翌月15日払い、末日締め翌月末日払い
必要書類 - 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 事業に関する情報(法人番号、事業内容など)
※下記有料プランに加入が必要
個人事業主の場合:「パーソナルミニ」「パーソナル」「パーソナルプラス」プラン
法人の場合:「スモールビジネス」「ビジネス」プラン

マネーフォワード クラウド請求書は、請求書の作成・送付・支払い管理を一元化するクラウドサービスです。個人事業主や企業が手軽に利用でき、業務効率化を実現します。特にカード決済機能を活用することで、取引先の支払い手段を多様化し、入金サイクルを短縮できます。これにより、キャッシュフローの改善や未払いのリスク軽減が可能です。まずはマネーフォワード クラウドに登録し、カード決済機能を活用して効率的な請求業務を始めましょう!

 

(3)STORES 決済 (旧:Coiney)



STORES 決済 (旧:Coiney)は、STORES株式会社が提供する対面取引向けのキャッシュレス決済サービスです。スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールし、カードリーダーを接続することで、クレジットカード、交通系ICカード、電子マネー、QRコード決済など多様な支払い方法に対応します。利用手数料は3.24%からと明確で、導入コストも抑えられているため、小規模店舗から大規模なビジネスまで幅広く利用されています。また、売上金は最短翌々営業日に振り込まれるため、迅速な資金繰りが可能です。

STORES決済は、実店舗やイベントでの対面取引に適していますが、遠方の取引先や対面が難しい取引には「STORES請求書決済」が役立ちます。このサービスを使えば、オンラインで請求書を発行し、取引先がクレジットカードで簡単に支払いを完了できます。対面とオンラインの両方に対応することで、より幅広い取引をスムーズに行えるようになります。

運営会社 STORES 株式会社
対象事業者 法人および個人事業主。オンラインでの請求書発行や決済を希望する事業者。
手数料 クレジットカード決済手数料:3.24%
対応支払い方法 クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover)
入金までのスピード 決済完了後、最短翌々営業日に指定の銀行口座へ入金
必要書類 - 法人:登記簿謄本、代表者の本人確認書類(運転免許証など)
- 個人事業主:本人確認書類(運転免許証など)、事業内容を確認できる書類(開業届など)

 

(4)請求QUICK

請求QUICK 公式サイトから引用

請求QUICKは、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供する請求書管理サービスで、請求書の作成、発行、送付、入金管理をオンライン上で効率化できる仕組みを提供します。簡単な操作で請求書を作成し、メールや郵送で送付できるため、事務作業の手間を大幅に削減できます。特に郵送代行サービスは、印刷や封入の手間を省き、1通200円で請求書を郵送することが可能です。また、月50枚まで無料で利用できるため、小規模な事業者にも適しています。

さらに、請求書の支払い方法に銀行振込だけでなく、クレジットカード決済を追加することで、取引先に柔軟な支払い手段を提供することができます。請求QUICKのカード決済機能を利用すれば、取引先がオンライン上で手軽に支払いを行えるようになり、支払い遅延の防止や迅速な資金回収につながります。特に、BtoB取引や高額取引を行う事業者にとって有効な選択肢となります。

運営会社 SBIビジネス・ソリューションズ株式会社
対象事業者 法人のみ。特にBtoB取引における請求業務を効率化したい事業者。
手数料 クレジットカード決済手数料:2.24%(業界最安値水準)
対応支払い方法 クレジットカード(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover)
入金までのスピード 月3回締め3回払い:
10日締め当月20日払い、20日締め当月末払い、月末締め翌月10日払い。
必要書類 登記簿謄本、代表者の本人確認書類(運転免許証など)

 

(5)MakeLeaps

MakeLeaps 公式サイトから引用

MakeLeapsは、リコージャパン株式会社が提供するクラウド型請求書管理サービスで、請求書の作成、送付、管理を効率化します。PDF形式での請求書作成や、メールや郵送での送付機能を備えており、請求業務にかかる時間を大幅に削減できます。さらに、複数の書類フォーマットに対応しており、見積書や納品書なども一元管理が可能です。MakeLeapsは法人だけでなく個人事業主も利用可能で、少人数の事業者から大規模な企業まで幅広いニーズに応えます。

特に効率化をさらに進めたい場合には、MakeLeapsのカード決済機能の活用がおすすめです。この機能を利用すれば、発行した請求書に支払いリンクを追加でき、取引先がクレジットカードで簡単に支払いを完了できます。カード決済は、入金までのスピードが速いだけでなく、取引先にとっても便利な支払い手段です。特に支払い遅延を防ぎたい場合や、多様な決済手段を提供したい事業者にとって、大きな助けとなります。

運営会社 リコージャパン株式会社
対象事業者 法人および個人事業主。請求書の作成・発行・管理を効率化したい事業者。
手数料 - クレジットカード決済手数料:2.8%〜3.6%
※3.6%未満の料率適用条件:
法人プラン利用ユーザーのみ、且つ対法人取引のみが対象。また、審査が必要。
対応支払い方法 クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express、JCB(JCBは別途審査が必要))
入金までのスピード 通常5〜10営業日
必要書類 Stripeアカウントの開設時に、本人確認書類や事業情報の提出が必要
※Stripeを決済処理のプラットフォームとして利用しているためStripeアカウントの開設が必要

 

各サービスは、手数料の違い入金スピード付加機能に違いがあります。自社の取引規模や運営体制に合わせて選択することが重要です。

6.まとめ

今回はクレジットカード決済付き請求書の仕組みやメリット・デメリット、おすすめのクレジットカード決済付き請求書を発行できるサービスをご紹介しました。

発行する側ではなく、受け取った請求書をクレジットカード払いにしたい場合は以下の記事で詳しく説明しています。おすすめのサービスもご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。