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外注先とは?選び方や分類と下請け先との違いを徹底解説

外注先の選び方をイメージする画像 業務改善

自分の会社以外の会社や工場に部品や製品などを注文して製作してもらうことを外注と言い、外注をお願いしている会社や工場のことを外注先といいます。外注の形態による分類、外注先の選び方、そして外注に類似している下請けとの違い、について解説します。

 

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1.外注の種類

外注とは、業務や製造の自社以外への委託を一般的には意味している言葉です。外注には主にどのような種類があるのでしょうか。

外注の主な種類

説明

加工外注

加工外注とは、原材料は自社で用意しておいて、製品への加工工程のみを外部に注文する方法のことです。

粗型材外注

鋳造工程や鍛造工程における完成品(加工前)を総称して「粗型材」と呼びますが、現在では、単に「粗材」、または「粗形材」という言葉が用いられています。

つまり、製造工程における粗型材の製造を外部に注文することを、粗型材外注と言うのです。

部品外注

部品の製造のみを外部に注文することを部品外注と言います。製造された部品を利用して自社で完成品を完成させることになります。

製品外注

製品外注とは、製品を製造することを外部に注文することです。しかし、あくまでも製造者が保有している工場などの生産設備と人員を用いた自社製造がベースです。したがって、製品外注はピンポイントで業務軽減や製品機能向上などを目的としています。

製品外注に類似しているものとしてOEM(Original Equipment Manufacturing)がありますが、これは製造業者が他社ブランドの製品を製造することを表しています。OEMの場合は、あるメーカーが自社製品を開発し、商品化しようとした場合に、生産ラインを全て他の製造メーカーへ委託します。よって、工場や製造人員を自社保有する必要がなく、大幅なコスト削減に繋がります。

 

2.外注(BPO)先の選び方

外注することをBPO(Business Process Outsourcing)と呼びますが、どのような相手先がBPO先としてふさわしいのでしょうか。現在ではBPO先は、会社の事業における工程の中で重要な地位を占めているケースが少なくありません。BPO先を選ぶ際のポイントについて解説します。

(1)得意分野を見極める

BPOサービスを提供している会社は、現在では数多くありますが、各社ともに得意な分野は異なっていると考えられます。委託したい業務に対する経験が浅くて、精通していないようなBPO先に依頼したのでは外注した意味がなくなってしまうでしょう。

例えば、製造ラインの効率化を得意としているBPO先に、システム開発プロセスの改善業務を依頼しても、経験やノウハウがあまりにも異なります。通常は、外注対象となる業務の内容を把握することからのスタートになりますが、未経験やノウハウ不足の場合は、最初の段階で余計な費用と時間がかかってしまうことが予想できます。

外注先を決定する場合には、最初に、その会社がどのような分野のサービスを得意としているのか、受注実績はどうなのか、といったことを確認することが必要です。現状、国内においても様々な会社に対してBPOサービスの営業活動が盛んに実施されています。

どのBPOサービス企業も、業務の効率化・標準化を実施してコストを削減します、といった常套文句で営業を行っているかもしれませんが、そのBPOサービス提供企業のこれまでの取引実績をしっかりと確認して、自社が本当に必要としているノウハウを保有しているかどうか、を判断しましょう。

(2)外注(BPO)サービスの重点はどこか

外注(BPO)先は、ほとんどのケースで、委託元の会社に出向をしてサービス提供をしています。また、最近では外資系のBPOサービス提供企業も多く参入していることもあり、外注先の社内風土や企業カルチャーなどを理解しておくことも、問題発生を回避するために必要かもしれません。

例えば、外資系やスタートアップ企業などでは、とにかくスピード感や効率を重視していることが多いので、契約したタスクを納期どおりに完了させること「のみ」に目が向きがちなので、委託した業務における時間をかけたじっくりとした改善活動などには興味を持っていないような場合も考えられます。

保守的な組織が多い日本の会社では、外資系企業やスタートアップ企業が選好する大変革に対しては、戸惑いや不快感を表すケースも多く、協力的な取り組みを求めても実現が難しいことが十分に考えられます。

期待通した結果が得られないというBPOサービスの結果を避けるためにも、契約する前にしっかりと契約内容を確認しておくことが重要です。

(3)オフショアでの外注のメリット

上記で外資系企業の外注(BPO)サービスへの参入増加について触れましたが、外注ビジネスはグローバルなレベルで拡大しています。最近のIT技術の大きな躍進のおかげで、オンサイト以外でも、多種多様なBPOサービスを提供する企業が増加しています。

その中で、オフショア(offshore)アウトソーシングと呼ばれるサービスがあります。これは、主にITに関する業務、特にシステム開発やプログラミングといったSE(システム・エンジニア)業務でよく見られる、海外にアウトソーシングする委託スタイルのことです。

実は、日本においても、アメリカや中国などの優秀なエンジニアに委託して、ネットを介して仕事を発注(外注)しているケースが増えているのです。働き方改革の影響もあり、これからは多くの社内業務のモバイルワーク化が進むと考えられています。

オンサイト勤務の必要がないのであれば、国内に限定する必要もなく、海外の優秀な人材やノウハウを活用することも可能です。したがって、今後はさらに活性化していくと予想されている分野です。

 

3.下請けと外注の違い

「下請け」と「外注」という言葉は、両方とも同じではないかと思っている人もいるかもしれません。実は、それぞれ違う意味を有している言葉なのですが、その違いを細かく説明できると人は少ないかもしれません。

「下請け事業者」、いわゆる「下請け」に関しては、「下請け代金支払遅延等防止法」で以下のように定まっています。

  • 個人または資本金、出資総額のいずれかが3億円以下の法人で、かつ親事業者から製造委託などを受けるもの。
  • 個人または資本金、出資総額のいずれかが千万円以下の法人で、親事業者から製造委託などを受けるもの。
  • 個人または資本金、出資総額のいずれかが5千万円以下の法人で、親事業者から情報成果物作成委託、または役務提供委託を受けるもの。
  • 個人または資本金、出資総額のいずれかが千万円以下の法人で、親事業者から情報成果物作成委託、または役務提供委託を受けるもの。

一方で、「外注」は委託業務や製造委託などを一般的に指す言葉であり、「下請け」のように企業の規模は関係がありません。

「下請け」とは、個人や企業などが受託した仕事の全部または一部を、さらに引き受けて実施するということを意味しています。例えば、A社がB社に発注した仕事の一部について、さらにB社がC社に発注したような場合には、C社はB社の下請けということになるのです。

一方で、「外注」の場合は、自社以外の業者に対して発注するということになるので、前述した事例の場合を考えると、B社がA社の外注先ということになります。したがって、同様に、B社から見た場合には、C社はB社の外注先であると言うことも可能です。

<まとめ>

現在では事業プロセスにおいて、外注先(BPO先)が重要な地位を占めている企業も多いのではないかと考えられます。自社に適した外注先をプロセス内に組み込めるように、外注先の選択基準を設定しておくことが重要です。