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請求書カード払いで資金繰りと経理をどう改善する?仕組み・仕訳・実務ポイントを徹底解説

業務改善

「今月の支払い、あと少しだけ遅らせられたら…」

売上の入金は来月なのに、仕入・外注費・広告費などは今月末にやってくる。そんな“入金と支払のズレ”に悩む中小企業や個人事業主は少なくありません。

そこで近年注目されているのが、請求書カード払いという新しい支払い方法です。銀行振込しか受け付けていない取引先でも、サービスを介せばクレジットカードで支払い、資金の出ていくタイミングを後ろ倒しにできるという仕組みです。

「カード払いって結局、借金みたいなもの?経理処理が大変になるのでは…?」

こうした不安はもっともですが、実際には資金繰りの改善と経理DXの両方を後押しできる仕組みでもあります。正しく理解すれば、日々の支払いの負担を大きく減らすことができます。

本記事では、請求書カード払いの仕組みや資金繰りへの効果、実務で迷いやすい仕訳から導入ステップまでを一連の流れで解説します。まずは全体像をつかみ、自社の経理負担を軽くするイメージを持ってみてください。

1.請求書カード払いとは?経理と資金繰りが変わる新しい支払い方法

まずは、請求書カード払いの基本的な仕組みと、従来の銀行振込との違いを整理しておきましょう。ここを押さえておくと、後の資金繰りや仕訳の話がぐっと理解しやすくなりますよ。

(1)請求書カード払いの基本的な仕組み

請求書カード払いとは、本来は銀行振込で支払う請求書を、クレジットカードを使って間接的に支払う仕組みです。

具体的な流れとしては以下が一般的です。

① 仕入先・外注先などから「銀行振込前提」の請求書を受領する
② 請求書カード払いサービスに請求内容を登録する
③ サービス事業者が、あなたの代わりに取引先へ銀行振込で支払う
④ あなたは後日、その立替分をクレジットカード利用としてカード会社へ支払う

取引先の立場から見ると、いつもどおり「銀行振込で入金された」だけですよね。

一方で自社側は「クレジットカード払い」となり、カードの締め日・引落日まで資金が出ていかない、という構造になっています。

 

(2)支払いサイトをコントロールして資金繰りを調整する

請求書カード払いの一番のポイントは、支払いサイト(お金が出ていくタイミング)をコントロールできるようになることです。

通常の銀行振込であれば、「請求書の支払期限 = 資金が出ていく日」ですが、カードを挟むと次のような二段階になります。

  • 取引先への支払日:サービス事業者が振り込む日(請求書の期日どおり)
  • 自社の実際の資金流出日:クレジットカードの引落日

カード会社の締め日と引落日の関係にもよりますが、最長で30〜60日ほど支払いを後ろ倒しできるケースもあるため、「売上入金より支払いのほうが早い」という状況をある程度ならしていくことができます。

特に、仕入や広告費など、先に支払ってから売上や効果が出るタイプの費用との相性が良いですね。

 

(3)よくある誤解と押さえておきたい前提

一方で、請求書カード払いについては次のような不安や誤解もよく聞かれます。

  • 「カード払いって結局、借金みたいなものでは?」
  • 「カード枠がすぐいっぱいになってしまうのでは?」
  • 「経理処理や仕訳が複雑になりそう…」

まず前提として、請求書カード払いは銀行からの借入ではなく、「支払方法の変更」に近いものです。帳簿上も「借入金」ではなく、未払金やカード会社への未払などとして処理するのが一般的で、いわゆる借入枠とは別に管理されます。

また、カード枠についてはもちろん利用限度額の範囲内ですが、むやみにいろいろな支払いをカードに寄せず、対象とする費用をあらかじめ決めておくことで、コントロールしやすくなります

「借金が増える」というよりも、「いつお金が出ていくかを調整できるようになる」と考えると、イメージしやすいかもしれませんね。

請求書カード払いのメリット・デメリットや、活用時の注意点については、以下の記事で詳しくまとめています。合わせて確認しておきましょう。
▼請求書カード払いのメリットデメリットとは?おすすめの活用法と注意点

 

経理処理についても、基本的な考え方さえ押さえておけば難しいものではありません。
次章では、請求書カード払いを活用すると資金繰りがどう変わるのか、具体例を交えながら解説していきます。

2.請求書カード払いで資金繰りはどう変わる?

ここからは、請求書カード払いを実際に使うと資金繰りがどう変わるのか、具体的な数字を交えてわかりやすく整理していきます。

仕組みだけではイメージしづらい部分も、「お金が出ていくタイミング」を追っていくとスッと理解しやすくなりますよ。

(1)支払いタイミングを後ろ倒しするとどうなる?

まずは、銀行振込と請求書カード払いのケースを比較してみましょう。

第1章で下記のように説明しましたよね。

  • 銀行振込:請求書の期日=資金の流出日
  • 請求書カード払い:請求書期日→カード引落日まで“資金流出を先送り”できる

たとえば、以下のケースを考えてみます。

・請求金額:30万円
・請求書の支払期限:毎月25日
・あなたのクレジットカードの引落日:翌月10日

銀行振込の場合、毎月25日に30万円が出ていくため、その日までに資金を確保しておく必要があります。

一方、請求書カード払いを使うと、次のように“資金が出ていくタイミング”が変わります。

  • 25日:カード払いサービスが取引先へ立替払い
  • 翌月10日:あなたのカードの引落日(=実際の資金流出)

このケースでは、資金の出ていくタイミングを15日間後ろへずらせることになります。

「売上入金が月末なのに、仕入れは25日が締め…」という状況だと、この15日の差がすごく効いてきます。

この資金繰りの差が、仕入の継続性や広告費の投下タイミング、外注費の支払いなどに大きく影響します。

 

(2)資金繰り改善が必要な典型パターン

請求書カード払いが特に効果を発揮するのは、次のような“資金の流れがアンバランスになりやすい”ビジネスです。

  • 売上入金より支払いが早い(EC・広告運用・建設・製造など)
  • 先に仕入・先に外注費が発生しやすい業態
  • 月商変動が大きいため資金ショートが起きやすい事業者

こうしたケースでは、わずか数日〜数十日の支払いサイトの調整によって、

「売上入金 → すぐに次の仕入へ回す」

という循環を維持しやすくなり、事業の成長速度そのものに影響します。

 

(3)実務で起こりやすい“運用上の誤解”を整理しておこう

請求書カード払いは資金繰り改善に役立つ一方で、実際に運用する際に誤解されやすいポイントがあります。ここでは、現場で特に勘違いが起きやすい点をまとめましたのでぜひ参考にしてください。

誤解①:クレジットカード枠が圧迫されすぎて、逆に資金繰りが苦しくなる?

カード枠は一時的に使用しますが、実際の資金流出が「翌月の引落日」に移るだけです。

枠管理が適切であれば、資金繰りが悪化するわけではありません。重要なのは、毎月の枠使用量と引落日のスケジュールを把握することです。

誤解②:支払いが“二重に発生する”のでは?

立替払いが発生する日(サービス事業者→取引先)と、あなたの実際の資金流出日(カード引落)は確かに2つ存在します。しかし、企業としての支払い義務は1つであり、「支払いのタイミングが分散するだけ」です。経理上も二重計上にはなりません。

誤解③:仕訳が複雑になり、経理が余計に手間になる?

仕訳は基本的に未払金処理であり、決して複雑ではありません。「立替日に未払金を計上し、引落日に未払金を消し込む」という流れさえ押さえておけば問題ありません。次の章で、具体的な仕訳例を詳しくご紹介します。

実務でつまずくのは“仕組みそのもの”より、支払日・カード枠・仕訳の整理が曖昧なときなんです。

こうした誤解を事前に整理しておくと、請求書カード払いを“単なる支払い延長”ではなく、資金繰り改善の頼れる仕組みとしてより上手に活用できるようになりますよ。

 

3.請求書カード払いの仕訳と経理処理

請求書カード払いを導入して終わり!ではありませんよね。

実際導入するタイミングで多くの方が気になるのが「仕訳はどうするの?複雑にならない?」という点です。実は、基本の流れさえつかめばとてもシンプルで、通常のカード払いとほぼ同じ考え方で処理できます。

ここでは、実際の支払プロセスに沿って、仕訳がどのように動くのかをステップ形式でみていきます。

(1)基本の仕訳フローを理解する

請求書カード払いに関する仕訳は、次の3つのタイミングで発生します。

  • STEP1:立替払いが行われたタイミング
  • STEP2:クレジットカードの引落日(実際の資金流出)
  • STEP3:手数料がある場合の計上

順番に見ていきましょう。

STEP1:立替払いが行われた日の仕訳

まず、請求書カード払いサービスが取引先へ立替払いをした時点で、未払金が発生します。

(例:30万円の請求書を立替払いしてもらった場合)

【立替払い日】
仕入(または外注費等) 300,000 / 未払金 300,000

銀行振込の場合と異なり、この時点ではまだ現金は出ていません。あくまで未払金として一時的に計上されるだけです。

STEP2:カード引落日の仕訳

クレジットカードの引落日になったら、先ほどの未払金を消し込みます。

【カード引落日】
未払金 300,000 / 普通預金 300,000

これで立替払い分の処理が完了します。

銀行振込と違い「立替払い日」と「実際の資金流出日」がズレるだけで、仕訳自体はとてもシンプルなんです。

STEP3:サービス手数料がある場合の仕訳

請求書カード払いでは、手数料が発生するサービスもあります。
手数料は多くの場合、カード引落時にまとめて請求されます。

(例:立替額30万円、手数料6,000円)

【カード引落日】
未払金   300,000 / 普通預金 306,000
支払手数料   6,000

手数料の勘定科目は「支払手数料」または「雑費」を使うケースが一般的です。

(2)会計ソフトでの処理はもっと簡単になる

弥生会計 Nextマネーフォワードクラウド会計では、カード明細を自動取得できるため、未払金の消し込みが半自動で行えます。

  • カード明細を取り込むだけで自動仕訳が候補表示される
  • 立替払いと引落日の紐づけも簡単
  • 月次の未払金残高管理がラクになる

経理DXを進めたい企業にとって、請求書カード払いとクラウド会計の組み合わせは非常に相性が良いといえます。

「経理の手間が増えるのでは?」という心配は不要です。むしろクラウド会計と併用すれば大幅に効率化できますよ。

4.導入前に押さえておきたい注意点と落とし穴

請求書カード払いは、資金繰りや経理効率の改善に役立つ一方で、使い方を誤ると思わぬ負担につながることもあります。

導入前に知っておきたい注意点や、実務でつまずきやすいポイントを整理しておきましょう。

(1)手数料と「実質コスト」を見落とさない

請求書カード払いでは、サービス利用料として一定の手数料が発生します。表面上は「数%」でも、利用頻度や金額によっては無視できないコストになることがあります。

  • 利用回数が増えるほど、手数料の総額も増える
  • 短期的な資金繰り改善には有効でも、常用すると利益を圧迫しやすい

「今月だけ」「この支払いだけ」といった使いどころを決めて活用することが重要です。

(2)クレジットカード枠の管理が甘くなるリスク

請求書カード払いはカード枠を使う仕組みのため、他の支払い(備品購入や経費精算など)と枠を共有します。

その結果、

「気づいたらカード枠がいっぱいで、別の決済ができない」

という事態が起こることもあります。

  • 請求書カード払いに使う上限金額をあらかじめ決めておく
  • 月次でカード利用状況をチェックする

資金繰り改善のつもりが、カード運用の負担にならないよう注意が必要です。

(3)会計処理を曖昧にすると後で困る

請求書カード払いは仕訳自体はシンプルですが、

「立替払い日」と「カード引落日」を意識せずに処理してしまう

と、未払金の残高が合わなくなることがあります。

  • 未払金の計上漏れ
  • 手数料の計上タイミングがバラバラ
  • 月次残高が合わず原因調査に時間がかかる

特に、月次決算や確定申告前にまとめて処理しようとすると、負担が一気に増えがちです。

便利な仕組みほど「なんとなく処理」が起きやすいんです。ルールを決めておくだけで、後がかなりラクになりますよ。

5.資金繰り改善に使いやすい請求書カード払いサービス 3選

請求書カード払いサービスは複数ありますが、「どれが一番いいか」ではなく「自社の使い方に合うかどうか」で選ぶことが大切です。

ここでは、実務での使いやすさ・対応範囲・中小企業や個人事業主でも使いやすいかといった観点から、代表的なサービスを3つご紹介します。

 

(1)Fintoカード後払い


Finto(フィント)カード後払いは、東証プライム市場上場企業であるビジョナル株式会社の傘下企業、株式会社トラボックスが運営する請求書カード払いサービスです。借入審査や担保・保証人が不要で、法人だけでなく個人事業主も新しい資金繰り手段として利用できます。申し込みから利用まで最短当日で審査が完了し、翌日には支払い先への振込が完了します。

利用料金は、業界最安水準の支払い手数料2.5%のみで、初期費用や月額費用はかかりません。振込名義を設定できるため、取引先へカード払いを利用していることを知られずに、支払いを最大60日先延ばしにできます。社会保険料、外注費、家賃、広告費など幅広い請求書に対応しており、急な高額な支払いにもクレジットカードの利用枠内で対応可能です。

最短翌日で支払先へ振込完了
手数料は業界最安水準の2.5%
対応クレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、セゾン
法人・個人事業主も利用可能
社会保険料の支払いにも対応
運営会社 株式会社トラボックス
対象事業者 法人、個人事業主
手数料 2.5%(※5万円以下の場合は一律1,400円)
取り扱い金額 クレジットカードの利用可能枠に応じた金額まで(複数カード登録可能)
振込までのスピード 最短翌日
必要書類 会員登録時に必要な情報、支払い先が分かる書類(請求書・振込書・通知書・契約書など)

\初回手数料2.0%、以降2.2%で利用できるキャンペーン実施中!※2026年3月31日まで/

 

 

(2)支払い.com 東証一部のクレディセゾンと共同運営で安心◎


支払い.comは株式会社UPSIDERが東証一部のクレディセゾンと共同運営している請求書カード払いサービスです。登録に際して審査や書類提出が不要なので最短60秒で登録ができ、UPSIDERカード・セゾンカード利用で前営業日正午までにカード決済を行えば最短1営業日で取引先への振込が完了します。利用可能なクレジットカードはVISA、Mastercard、セゾンカードの3種類です。クレディセゾン発行のアメックスカードも利用できる点は大きなメリットの1つでしょう。
また、業界で唯一社会保険料の支払いにも対応しています。賞与の支払いの後の社会保険料額が高く資金繰りが苦しくても支払い.comを利用すれば最大60日後まで支払いを先延ばしできるので、社会保険料の支払いに困っている方は利用を検討してみましょう。

最短1営業日で支払先へ振込完了
手数料は一律4%
対応クレジットカードはVISA、Mastercard、セゾンカード
クレディセゾン発行のカードならAMEXも利用可能
社会保険料の支払いに対応
業界唯一!労働保険料の支払いにも対応
運営会社 株式会社クレディセゾン、株式会社UPSIDER
対象事業者 法人、個人事業主
手数料 4%(税込4.4%)
取り扱い金額 クレジットカードの利用可能枠に応じた金額まで
振込までのスピード 最短1営業日(UPSIDERカード・セゾンカード利用)
必要書類 代表者の本人確認書類、支払い先が分かる書類(請求書など)
(個人事業主の場合:個人事業主としての証明書類(確定申告書など))

(3)INVOYカード払い



INVOYカード払いはINVOYという請求書管理サービスの一機能であり、資金繰り改善を目的とした決済オプションです。オプションではありますが、INVOYに登録さえすればどなたでも利用できます。
手数料は支払額の3%と低めで、10万円以下の支払いに対しては一律3,000円が適用されます。また、支払い完了は最短で1営業日、通常3営業日以内に実行され、取引先への振込名義を自由に指定できるため、クレジットカードを使用したことを知られずに利用可能です。INVOYカード払いだけでなく、INVOYの請求書管理サービス全般を利用すれば、請求書の管理から支払いまでを一貫して行える点が大きなメリットと言えるでしょう。

最短1営業日、通常3営業日で支払先へ振込完了
手数料は3%
対応クレジットカードはVISA、Mastercard、JCB
家賃や光熱費の支払いにも対応
運営会社 FINUX株式会社
対象事業者 法人、個人事業主、フリーランス
手数料 3%(10万円以下の支払いには一律3,000円)
取り扱い金額 クレジットカードの利用可能枠まで
振込までのスピード 最短1営業日での振込(通常は3営業日以内)
必要書類 なし
(VISA 、JCBのクレジットカードを利用する場合は請求書の添付が必須)

 

どのサービスを選ぶ場合でも、「すべての支払いをカード払いにする」必要はありません

資金繰りがタイトになりやすい支出や、支払いタイミングを調整したい取引先に限定して使うことで、請求書カード払いはより効果を発揮します。

 

6.まとめ

請求書カード払いは、単に「支払いを先延ばしにするための手段」ではありません。

支払い方法を銀行振込からカードへ切り替えることで、資金が出ていくタイミングを調整できるだけでなく、経理処理の効率化や資金繰りの見通し改善にもつながります。

  • 請求書カード払いは「借金」ではなく、支払方法の選択肢のひとつ
  • 支払いサイトを調整することで、資金繰りの負担を軽減できる
  • 仕訳は未払金処理が基本で、実務はそれほど複雑ではない
  • クラウド会計と組み合わせることで、経理DXが進みやすい

一方で、手数料やカード枠の管理、未払金の把握といった点を曖昧にしたまま使うと、かえって負担になることもあります。

だからこそ、「どの支払いに使うのか」「どのタイミングまで資金を後ろ倒ししたいのか」をあらかじめ決めたうえで導入することが大切です。

まずは、日々の支払いと入金の流れを整理し、どこにズレがあるのかを把握するところから始めてみてください。その上で請求書カード払いを取り入れれば、資金繰りと経理の両面で、無理のない改善が見えてくるはずです。

「支払いを変える」だけで、資金繰りも経理も少しラクになる。そんな選択肢として、請求書カード払いを検討してみてください。
クレジットカードの限度額以上の資金調達を検討している方はファクタリングもおすすめです。ファクタリングの審査基準とかしこい選び方の記事におすすめのファクタリングサービスをご紹介していますのでこちらもぜひ参考にしてみてください。