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起業する前には経営計画書を作成しましょう。

経営分析

さて、今日は経営計画書の作成方法についてお話をさせて頂きます。そもそも、会社とはどのような存在なのでしょうか?経営計画書作成の前に、会社とはどのような存在なのか少し見てみましょう。そのことで、なぜ経営計画書が必要なのかも見えてくると思います。

 

 

■ そもそも会社ってどのような存在なのでしょうか?

会社は、「原材料市場」、「金融市場」、「労働市場」から「もの」、「お金」、「人材」を調達してきて、それを会社で利用して付加価値を加えて市場で販売して、利益を出し続ける必要があります。もし、「他の企業との競争に負けってしまったり」、「商品自体に価値がなくなり、売れなくなって利益がでなくなる」と会社は倒産してしまいます。会社は、永久に存在する(ゴーイングコンサーン)である必要があり、そのためには、短期、長期での経営計画書を作成して、会社の戦略を作成する必要があります。では、次に経営計画書がなぜ必要なのか具体的な理由を見てみましょう。

 

■ なぜ経営計画書が必要なのでしょうか?

事業プランを記載した経営計画書で人材を集めたり、資金を借りたり、出資金を集めたり、他企業と提携したり、様々な経営活動を行って行く必要があります。これらの活動を成功させるためには、経営計画書を第三者が見ても、「付加価値があり、他企業との競争に勝てるだけの差別化がある」と感じてもらう必要があります。そのためには、そのことを説明する経営計画書が必要になります。つまり、いくら売上がありいくら利益を出すかの計画書です。そして収益計画の裏づけとして、なぜそのビジネスが必要なのか?ビジネスの市場規模はどれくらいなのか?どうやって商品を売る(あるいはサービスを提供するのか)などをわかりやすく書く必要があります。とくに、経営計画書を読む人は、あなたが行なうビジネスの専門家ではありません。そのために、専門用語はできるだけ避けて書くことも必要です。つまり、経営計画書は、いくらの利益がでるのか?利益を出すためには何をするのか?を第三者にもわかりやすく記載していく必要があります。では、次に具体的な経営計画書の記載方法について見てみましょう。

 

■ 経営計画書の作成の9の手順

では、経営計画を作成するときの9つのステップについてお話をさせて頂きます。そもそも、「経営計画書をどのような手順で作成すればいいのかわからない」「何から始めたらいいのかわからない」などがあると思います。その場合には、下記の手順で作成するのはいかがでしょうか。

 

■ 経営計画書作成の具体的な9のステップ

1:経営理念、経営ビジョンの作成

経理理念とは、経営者もしくは企業が表明する企業の行動指針、企業の抽象的な目的、規範、理想、価観となります。そもそも、なぜ事業を始めるのかの根本的なものになりますので、しっかりと作成をしましょう。

2:ドメインの作成

ドメインとは、事業領域のことであり、現在から将来にわったて、企業のいかにあるべきかを明示した企業の生存領域になります。また、どのような事業内容なのかも記載しましょう。

3:経営力の分析

会社には、人、物、金、情報が必要です。事業を始めるにあったってどの分野で強みがあるのかを、考えましょう。考える手段としてSWOT分析などがよく利用されます。

競合となる企業も分析しましょう。

4:環境変化予測

外部環境がどのようになっているのか分析しましょう。①経済②人口③技術④社会文化⑤政治⑥自然の視点から、どのようように変化していくのか考えましょう

将来的な視点で考えることで、事業の将来像も見えてきます。

5:投資資金予測

事業を始めるにあたり、どの程度資金が必要なのかを明確にしましょう。

自己資金で足りるのか、融資が必要なのか考えましょう。

6:初年度の収支計画書の作成

初年度はどの程度利益が発生するのか計画書を作成しましょう。具体的には、月単位の損益計算書を作成しましょう。

7:中期、長期収支計画書を作成

1年だけでなく、3年、5年の収支計画書を作成しましょう。

8:全体計画と部門計画の作成

実際に作成した経営計画をどのように実施してくかを、全体と、部門別に具体的な行動計画を作成を致しましょう。

9:第三者による計画書のチェック

実際に作成した計画書を、第三者の視点からチェックをしてもらいましょう。そのことにより、独りよがりではない計画書を作成することができます。

 

■ まとめ

今回は経営計画書の作成についてお話をさせて頂きました。思いつきだけで、事業を始めるのではなく、簡単でもいいので経営計画書を作成してから事業を始める方が「やるべきこと」「将来像も明確になり」いいのではないでしょうか?

但し、分析ばかりにこだわり、行動ができない状況にならないようにするもの大切です。そのためには、行動をしながら、外部環境の変化に合わせ、計画を見直しながら進めるのも大切なことではないでしょうか。