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本当に知っていますか?融資を受ける銀行の選び方!

融資知恵袋

 

●はじめに

会社経営をしていると、銀行へ融資を依頼する機会はたくさんあると思います。融資を受けるためには、収支計画はもちろん自己資本などのポイントを押さえることが大事です。それと同様に、どの銀行へ相談するのかも重要になってきます。融資が必要と判断した時、まず始めに相談する銀行はメインバンクだとおっしゃる方も多いです。しかし、場合によってはメインバンクよりもお得に融資を受けられる銀行があるかもしれません。今回は、融資を受ける銀行をどのように選んだら良いかについて解説します。今までメインバンクの融資しか受けていなかった方も、きっと役に立つ情報があるはずなのでぜひ最後まで読んでくださいね。

 

●各銀行の特徴

先に述べたように、融資を受けたい時はまずメインバンクへ相談する方が多いと思います。それは、融資を受ける自分たちのことをよく知っており、支援の姿勢もよく見えるからでしょう。実際、銀行側からしてもメインバンクとして取引している企業には、ぜひ力を貸したいと思ってくれているはずです。しかし、企業に得意分野があるように、銀行にもそれぞれ得意分野があります。今までどの銀行とどう付き合ってきたかも大切ですが、大事な融資であれば将来も見据えたものにしたいですよね。融資に限らず様々なバックアップを得るためにも、各銀行の特徴を理解し取引すべき先を見極めましょう。

では、早速銀行の特徴を説明していきます。今回は、融資を受ける場合に着目すべき特徴をまとめたいので、銀行の規模によって3つに分類して解説します。

① メガバンク・都市銀行

融資希望額が大きい場合、まずメガバンクや都市銀行を検討してみてください。決算書の内容や今後の収支計画に自信がある場合なら、是非これら銀行に相談すべきです。この規模の銀行に融資を申し込む場合、少なくとも5,000万円以上でなければ断られてしまうことが多いです。なぜなら、銀行の営業マンのノルマの金額が億単位であることが多いからです。ひと月の目標が1億円だとして1,000万円を10つの取引先にお願いするより、5,000万円を2つの取引先へお願いする方が手間はかかりません。規模の大きな銀行はノルマの競争が激しいため、より金額の大きな取引を好みます。審査も厳しいですが、それ以上に営業マンのノルマ達成へのプレッシャーも相当大きいです。大規模の銀行と取引があることは、企業の信用力にもなります。預金もなく突然融資の申し込みをすることは、ハードルが高いことも確かです。もし、この規模の銀行で少額でも預金を持っている口座があれば、そちらからお願いしてみると良いでしょう。

② 地方銀行・信用金庫

中小企業のメインバンクは、信用金庫や地方銀行であることが多いと思います。それらの銀行は地域の情報に敏感で、親身に対応してくれるからですね。信用保証協会との連携も密なので、大きな銀行に融資を断られてもこの規模の銀行からは融資を実行してもらえることも多いでしょう。

ここで1つ覚えておいていただきたいことがあります。たとえいくつかの地方銀行に断られたとしても、同規模の別の銀行では案外スムーズに審査が通ることがあるということです。融資を断られる原因は企業側だけでなく、銀行側にもあります。それは、金融情勢や銀行の経営状態であったり、融資担当者の実力不足だったりします。営業担当者が転勤になり新しい担当者になった途端、融資がスムーズに通るようになったという話もよく聞きます。①の規模の銀行で断られたので②の規模で、という段階には賛成します。しかし、②でも1件断られたから③へというのは少し早まった判断かもしれません。業績に不安があったとしても、今後の収支計画や経営に熱意があるなら、②の銀行へは複数行に粘り強く交渉してみましょう。

③ 日本政策金融公庫

セーフティーネット貸付や事業再生貸付など、企業の状態が悪い時でも融資してもらえる銀行です。創業して間もない場合や、業績は不安だが融資を受けたい場合はこちらの融資を第一に検討しましょう。担保や保証人の有無についても、①や②に比べて緩い基準で審査が進むため、企業の負担は最小限にして融資を受けることが可能です。ただし、この銀行の融資は特殊性が高く、別の機関と連携して融資を実行に移すため融資実行まで2~3ヵ月かかることがあります。緊急の融資には対応できないので、期間に余裕がある場合の融資のみ、検討すると良いでしょう。

 

●おわりに

いかがでしたか?融資を受けたいと思った時、すぐにメインバンクへ相談することは銀行からの信用を上げる行動であり間違ったものではありません。しかし、会社を継続的に支えてくれる銀行は複数あった方が有益であることも事実です。銀行にもそれぞれ得手不得手があるので、いろんな種類の銀行とうまく付き合い、様々な状況に対応できるようにしておくのが望ましいです。